教則本どれを使ってますか?

なぜその本を使っているのか?
気に入っている点・疑問な点利用の仕方・使い方等
皆さんの考えを教えて下さい。
ご協力頂ける方はメールをお願いします。

バイエル

中村宏宣先生
    僕は(一般に批判が多くても)やはりバイエルを(下巻は必ず)子供達に習わせています。
    まずドイツ音楽のセンスを初期から学べる。
    バイエルに比べ、最近の入門教材は子供の興味優先で
    技術面に不満な点。保育や小学校の教員試験に依然バイエルが課題として出される点。
    ソナタ形式の準備的要素が多い点。価格が他の入門書に比べ安い点(保護者も大助かり)。
    上巻は子供の性格次第で他の教材と代用するか否か決めています。


安井紀美子先生
    調が終わりの方で色々出てくるので 経過として使いやすい。


沖田敦子先生
    ツェルニーにつながる本として使用。


丸尾喜久子先生
    お母さんが使っていらした方が多く、音楽に参加して下さる。
    曲の作りがシンプルで古典の音楽理解につながる。


徳田恵美先生
    私はバイエルの上巻は使っていません。
    少し退屈すぎるようで、又 生徒の方も嫌がってしまうので
    10年程前から使っていません。
    でも 下巻に関しては、テクニックや、転調の仕方など、いわゆる、
    古典の音楽の勉強をするには、結構良い物だと思っています。


メトードローズ

ピアノとエレクトーンのせんせい   りとる はんず
    上巻の後半は、2声的なエチュードが出てくる分部があり、
    このあたりで、 速度が落ちる子供が多いのですが、
    下巻に入るとラクに進めるような気がします。
     やはり、バイエル、メトードローズは古典的な教本だけにテクニックの面では、
    最近の本より、やり終えた子の実力はついていると思うのですが。。
     ただ、他の本(私の場合はどりーむ)と併用しないと、苦手なところでずーっ と、
    とまってしまってなかなかクリアできない子もいます。
    この上巻の難しいところを何とかする方法はないものかと思うのですが、、、、。
    (器用な子なら、軽々とクリアしちゃうんですけど)


トンプソン

奥村裕美先生 
    #♭に 早くから入れる。
    真ん中のド音を中心に ヘ音記号にもすぐ入る。
    導入書しか使わない 本が薄い


グローバー

沖田敦子先生
    直ぐ両手で弾ける。

丸尾喜久子先生
    ヘ音記号が初めから出てくる。
    ピアノ曲に限らず 歌の曲も出てくるので生徒が楽しんで入れる。


みんなのグローバー

松本美紀先生
    小学校低学年から始めたお子さんに「導入編」から使っています。
    男の子にもオス ス メ。 グローバーよりも内容が充実していて楽しい感じになってます。
    一番気に入っているのは、楽典がしっかりおさえられること。
    また、色んな音楽(全音音階の曲もある)を体験できるので、
    古い教本では味わえない 良さがあると思います。
    ミドルCからの読譜なので バーナムなどと併用しやすいです。
    ただ、ブロックコードの伴奏が多いので、ポリフォニックな曲集も一緒に使った方
    がいいかも知れません。


バスティン

松井登思子
    タイトルが付いていて 曲も短く 弾きやすい 和音に強くなる 2003年6月更新

粂田 先生
    30年前からバスティーンを使ってます。最初のころは英語版しかなかったです。
    ずっとピアノレッスンを続けていますがちいさなピアニスト1から始めます。
    100人以上の生徒をレッスンしてきましたが小学2年くらいまではバスティーンを使います。 
     
    進度もゆるやかですし、ヘ音記号も最初からでてくるし、英語の勉強もできるので、
    口コミで小さい生徒さんがわりときてくれてます。
    田舎ですので、あんまり厳しいレッスンはできませんがバスティーンメソードは使いやすいと思います。

善積長世先生
    以前は「みんなのおけいこ」ポコアポコが進度がゆっくりなので使っていましたが 
    子供が飽きてくるのとバスティン先生の講演を聞いて全調メソードを取り入れ ,
    曲も楽しいので使うようになりました。(指導法へ)


ピアノランド

松井登思子
    絵がかわいくて子供も喜ぶ。
    データーがあるので 練習し易い。
KAZUKO 先生
    「ピアノランドの楽しいテクニック」上・中・下は、
    ピアノの仕組みを知り、曲の構成を読み取り、イメージをふくらませて、その曲に合った
    タッチの使い分けや、身体の使い方ペダルの踏み分けを順序良く楽しく学んでいけます。
    初めからきれいな音で弾けるように・・・と、楽しい指の体操もたくさんでてきます。
    たのしんで歌いながら体操をしているうちに、ぐんぐんテクニックもついてくるし、
    自分の出した音をしっかり聴くこともできるようになります。
    いろんな音を出してみて、どんな音がこの曲に合っているか一緒に考えながら進めていくと
    更に想像もふくらむのではないでしょうか?
    ミュージックデータを使えば、さらに楽しくレッスンができます。(先生も生徒も楽しめる)
    先生が進めやすいように、レッスンのポイントも詳しく書いてあるので、とってもおすすめです。

上山有紀子先生  
    日本人に親しみやすい。現代の子供に溶け込み易い。歌いながら弾けるメロディーが楽しい。
    カリキュラムがしっかりしているので 指導する側からも安心感がある。


ぴあのどりーむ

松井登思子 
    小さい子に感性豊かな絵と共にレッスンを進められる。
    自分で詩を作って曲に合わせて歌わせるにもやり易い。
    ワークも平行して出ているので理解し易い。

ピアノとエレクトーンのせんせい  りとる はんず 
    ①どりーむの1と2は、幼稚園児や小学校1年生ぐらいまでの子供が、まん中のドを中心として、
    音が上がる下るが分かりやすい。 いちばん最初からヘ音記号に取り組んでいる点がいい。    
    短いエチュードばかりなので、幼稚園児で、かなり不器用な子供でも
    7-8ケ月以内には、1冊の本を終えることができる (レパートリーの 本を含めて2冊が)
     早い子だと、3ケ月以内で、1冊を終わらせることができるので、本人も進んでるーと感じる
    みたいで、けっこう頑張ってくれる。
    バイエルやメトードローズの前の入門書としては、いいと思う。

    ②どりーむ3・4に入ると 急に展開がはやくなるのと、和音系(ブン、チャッ、チャ)の
    伴奏が多いので、左手のテクニックに不安が。
    (縦長の薄い方のレパートリーの本ならその心配は少ないが)
    最近発行されたカラー版のレパートリーの本は、テクニックが心配。
     ただ、割合にカンタンなので、進みは早いかも。    

    ③ドリーム5・6 はエチュードも短いし、知っている曲が多いので、子供はわりとやってくる。
    バイエルやメトードローズの内容に近いモノが6冊の本に分かれているので、 子供からすれば、
    1冊、1冊やり終えたという充実感があるようです。
    なにしろ、バイエルにしても、メトードローズにしても、1冊の本を、長い子だと、何年もやるのですから。


アルフレッド

松井登思子
    10年程前に使った時は 他の本へのつなげ方が難しく 音の読みが進みませんでした。[2002/8/28]
    現在 生徒に使う本としてはとても良い本になっています。以前とは 全く違います。
    導入コース・基礎コースの2種類あるのですが 関係を保っているので 変更可能です。
    導入コースには フロッピーが市販されていますが データもとても面白く家庭学習に効果ありです。
    片手練習が 始めの頃重点を置かれていますが メロディーがよく 楽しめます。
    和音の取り入れ方も 幅広く 良いと思います。

畠山昌代先生
    アルフレッドの良いところは、弾きながら楽典もしっかり 学習できるところかな。
    もっと言うと、どの曲も目的をもって練習できます。
    早いうちから、音程の事をしっかり学んでいくので ふ読みが、大変楽に出来ます。


Miyoshiピアノ・メソッド

松井 登思子 
    ピアノに対しての座り方、音を出すのが・指先に伝わっていって出す・
    体重をかけるフレーズの出し方も然り。
    この本を理解して進める生徒は選ばないといけない本だと思います。  


ラーニング トゥ プレイ

松井 登思子
    小学低学年から始める人や 男の子に良く使います。
    曲にメリハリがあって楽しめる曲が多く演奏が取り組みやすくなっています。
    データもあるので 家庭での練習もイメージが膨らんで楽しく出来るようです。


バーナムピアノ教本

松井登思子
    1巻はとても簡単な内容で、でも幼児用とは言えず、
    小学2年くらいからピアノを始める生徒に渡す本として使いやすいと思います。
    ただ、2巻・3巻と進むうちに、進度について来れなくなるくらい急展開するのが
    ありますので、補足してスムーズに進める必要があります。 

kazuko先生
    ミュージックデータを取り入れたところ1曲が短いので、今日は絶対クリアーして帰るぞ!!!
    となかなかやる気を出してくれなくなっていた男の子がやる気を取り戻してくれました。
    1曲に2種類の伴奏がついているので、何回も飽きずに練習ができます。
    データを使うとテンポ感もよくなり、聴く力もついてくるようなきがします。


アキ・ピアノ教本

松井 登思子   
    本を見た感じより、実際にレッスンに使用すると教える難しさを実感します。 
    でも、リズム感・拍子感は 確実に付いていきます


その他の教本

飛田真弓先生
    ドレミから出ている「やっぱり好き!ピアノ教本」を使ってみようと思います。
    一巻の内容はバイエル上巻の前半の曲に歌と伴奏そしてかわいいイラストが全てついています。
    伴奏が簡単で合せやすく、コード進行がきれいです。
    ピアノランドはデータも全て持っておりますが、データを持っていない子には使いずらく,
    連弾の伴奏が難しいので、うまく合せられません。
    バスティンの指導のプロセスは好きなのですが、左手の動きが少ないので少し不安があります。
    これまでバイエル反対派だったのですが、「やっぱりすき」なら楽しく、
    着実に教えられそうな気がしています。
    今、年長の次男に使わせているのですが 自分からどんどん弾きたがって喜んでいます。

Mari Yoshino先生
    私は日本ギロック協会で、編集を担当させていただいています。
    各楽器店の店頭に置 かれている「アフタヌーン・ミュージック」という会報と、
    会員のみに配布される 「友の会だより」の2誌を作っています。
    ギロックの作品は一見初心者向けの軽い物 のように思われている方も多いと思いますが
、     教育音楽として数多くの作品を作っています。
    中でも「はじめてのギロック」は、 はじめてピアノを習う小さい子供から大人まで、
    ぜひとも弾いていただきたい曲集です。
    1冊の中に機能性和音の曲はもちろん、ペンタトニック・ モード・スペインや中近東の
    サウンド・ブルースまで、幅広い音楽を初歩から体験で きる様々な曲がぎっしりつまっています。
    先生の使い方によって無限の可能性が広 がっていくのではないでしょうか。
    このほかにも調性感を養う「魔法のピアノ」「ア クセント・オン1」「叙情小曲集」、
    音楽のスタイルを学ぶ「アクセント・オン2」 「ジャズスタイル曲集」などもあります。
    (教材としての使い方の参考資料があります。他の曲集ももっとあります)
    常々ピアノは手で弾くのではなく、心で弾くのだよ、と生徒達に言い続けています。
    音楽だけではなく、これから生徒達が出会うすべてのものにたいして、感性を磨き、
    人生をより色彩豊かなものにして行って欲しいと思っています。
    ギロック協会という 団体もまた、作品の研究のみならず、音楽を通じて何か
    社会に貢献できることをしたいと、ボランティア活動に取り組んでいるメンバーも多数います。

KAZUKO先生
    「ともだちぴあの」です。早い段階で、装飾音や♯♭がでてくるので、
    子供が飽きずに楽しんでできます。
    歌詞を作ったり想像もふくらむ様です。バイエルの曲もでてきます。

内山麻紀子先生
    最近ギロックの曲が多数出版されてきておりますが、その中でもはじめたての生徒さんから
    すぐに使えるのが「はじめてのギロック」というテキストです。
    もうご存じだ と思いますが、全音から出版されています。
    ギロック特有のイメージのわきやすい タイトルと曲の雰囲気で個性が引き出せやすくなっています。
    鍵盤の端から端まで 結構使った曲や手の交差した曲、ペダルをフルに使った曲と子供達はもちろん
    初歩の大人の方も楽しめるテキストだと思います。
    ただ練習曲のような技術向上の要 素が少しとぼしいのでベタで与えるのは少し抵抗がありますが
    歌心を育てたり・・と言った感性を養うという面ではとてもいい教材かと思います。
    そしてこれのもう一つ 面白い所は ミュージックデーターが使える点です。
    ローランドから発売されている このデーターは ヤマハなどから出ているMDに比べたら
    音源に物足りなさが多少ありますが、基本は聞きやすいオーケストラの音色で
    さらに楽しく演奏ができると思います。発表会などでは重宝すると思います。  

中嶋恵美子先生
    全音楽譜出版社からでている「ミュージック・ツリー」というものです。
    鍵盤すべてを初期の段階から使うようにできていて、また、音楽の総合力がつくように
    楽典やソルフェージュの要素も たくさん入っているお気に入りの教材です。
    大概導入期の教材は、Cdurの曲だけで成り立っていますが、
    これはあらゆる調を使っており、 また曲もいい曲ばかりです。
    使い方の難しい教材だと感じてはいるのですが、とても考えられて作られた教材で気に入っています。
    バイエルでいうと、下巻の途中くらいのレベルで この教材は終わってしまうのですが、
    その後は、バーナムテクニックを使用し、 曲はいろんな時代のものを
    チョイスしていく形で進めていこうと思っています。

奥村裕美先生
    ポコの会を幼稚園児に使います。 指番号からでなく 音の上がり下がりから指導したい為

安井紀美子先生
    歌とピアノの絵本(呉暁) 右手・左手・両手の本が有り その子によって選べる。

丸尾喜久子先生
    ピアノの練習ABC(安川加寿子) 小学2~4年で始める人に使います。
    技術的に難しくなく、色々な調も出てくるし、曲が短く、和声・転調が受け入れ易くなっている。
    古典~ロマンに入る和声が勉強できる。


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