私にはいっぱいの夢があります。
その夢の一つは、生徒たちを楽しませながら上手にするには
どうしたらいいんだろうから始まり、
それに伴っての課題を色々考え現実のものとしていくことです。
生徒とのコミュニケーションを深く持ちたい
という想いから「おけいこノート」が生まれました。
始めはワープロで作って家庭用コピー機で印刷してホッチキスで綴じて、
そのやり方で4~5回は作り変えが続いて・・・
生徒数が60人越えた頃から印刷所に出して
冊子にしていただくようになりました。
次に音楽会、これも始めて15年くらい先輩方と
組ませていただいて行っていました。
やはり、50人を超した頃、他の先生方の生徒さんの時間との配分で
迷惑をかけるので1人で行うようになりました。
今度は、独自性のある音楽会がしたい・・という想いになり、
毎年、色々な目標を立て「日本の作曲家の曲」だったり「物語」だったり・・
合奏や、トーンチャ イム演奏や、生徒もご父兄もレッスン以外に集まって
練習をしなくてはならない事にも協力して頂き、
わけて練習しても1度に50人~60人が集まってするのですから、
限られた時間を、協力無しにはできません。
音楽会自体も1度に集合写真を撮るには危険すぎて、2度に分ける。
それでも、現在は130人ですから次回は3回?
プログラムも皆さんのご理解があって出来ること。
私は人に恵まれています。
ピアノレッスンを始めた頃、どうしても1回1回をこなすだけのレッスン。
一生懸命指導しているのに、次に生徒がレッスンに来たときに、
前回のレッスン内容が生かされていない??
どうしたらいいんだろう・・
そこから、ピアノの教材以外に生徒それぞれの基礎力を
付けていかなくては・・の考えになります。
音・ドレミが読めなきゃ楽譜は読めない。
練習を頑張ってしてくる生徒はその曲の楽譜は読めてくるけれど、
中には丸暗記をしている生徒もいます。
次の曲も、丸暗記?そんなことさせてはダメ!
簡単に楽譜は読めるようにしてあげないと。楽しめない。
生徒によっては紙質、音符の大きさが違うだけで読めなくなる生徒もいます。
それぞれの生徒が、どの子も楽譜を読むのに苦がなくなるように・・考えて、
その生徒、その生徒、と考えているとどんどん教材が増えました。
生徒によって、教則本が異なるのも、
その生徒がどうすれば取り組みやすいかを考えてです。
テクニックをつけるのも、ハノン系やツェルニー系、
それぞれに与えますがその番号を済ませば当分出てこない本や
繰り返し繰り返し練習を行うように作っている本や、色々です。
でも、きっちり出来ているかのチェックをこちらがちゃんとしておかないと、
1年後には本によって差ができてしまいます。
そんなことは出来ない。だから、こちらで再度チェック出来る教材を作りました。
こんなことをしだすと、レッスンをする前にあれもしたい、
これもしたいとカリキュラムばかりがたまっていきます。
ソルフェージュや、歌、聴音もカリキュラムの中に組み込んで、順繰りに回る。
パソコンも生徒たちに使ってもらい、
音楽を聴いたり、楽譜作りをしたり、音楽関係のゲームをしたり・・
そんなこんなをテキストにして皆さんにも使ってもらえればと思い、
インターネットを通して販売させていただき、アクセスしてくださる方、
テキストを購入し てくださる方に恵まれ、それをDVDにしたら、
先生方もわかりよいかな、で作りましたら、又、多くの先生方が購入してくださり、
したいと思い、行動に移 せ、それを周りの方々が理解し応援してくださる。
ありがたいです。
昨年秋から、1人では限界があるから、スタッフの方を集め、
レッスンの前後にカリキュラムをこなしていただく。
毎週、音やリズムや指の形、楽典的なことに至るまで
色々なカロキュラムを生徒に合わせて行ってもらう。
私は、ほとんどピアノのレッスンに集中できる。
1週間の生徒の状態を見て、次の週のカリキュラムや個別に
生徒にしてほしいこともチェック出来るのですから、
とてもレッスンがしやすいですし、生徒の成長も明らかです。
現在6人の素晴らしいスタッフ。
やはり私は恵まれています。
私は生徒にかかわっていることが根本的に好きです。
今年は4月の音楽会から年末まで、レッスンに関わらなかった日は
15日ほどだったと思います。
でも、ストレスはたまらない。
居心地のいい好きな場所にいるから。
昔、先生とは「鶴の恩返し」の鶴だと考えていた時期がありました。
教えていただいたことを、羽の1枚1枚をはぐように生徒に伝えていく。
でも、それは違うに気づきました。
先生である私が楽しまなければ生徒にとって楽しい場所や時間は与えられない。
だから楽しめるカリキュラムが作れます。
今年の新たなことは、
・國谷尊之先生のトークコンサートをお願いして、教室の生徒のために行っていただけたこと。
・アドバイスレッスンも引き受けて教室に来てくださったこと。
・奈良の秋篠音楽堂で使われていたフルコンを譲り受けたこと。
大きな進歩は
私は生徒がどれ程いようと全員が上手になってほしい。楽しめる演奏をしてほしい。
ピティナのステップに参加する生徒、ピティナコンペティションに参加する生徒、
ヤマハのヤングコンクール・JTPAのコンクール・グレンツェンコンクール等
色々なものに、それぞれの生徒にあったものに参加をしていく。
グレンツェンコンクール等は30人以上が予選を通過しました。
1月2月に本選があります。
コンクールも上達のきっかけ。
自分だけ、家族だけでなく聴く人が楽しめる演奏が出来るように、
そんな演奏がしたいと思う意識を持ってくれるように、
深く音楽の内容を考え思い練習し演奏する。
そんな意識も知識も教室へ来ることで得てほしい。
着眼点を間違わず、柔軟性のある思考で、自分の可能性のレベルを高くしていく。
そういう風に生徒を育てたい。
私と生徒はピアノに向き合っている時間だけの関係では無い。
次の希望として色々な楽器と合わせる機会を生徒に与えたい。
どうすればできるんだろう・・・
大層なことでなく出来ればいいな。
生徒も楽しめる、ワクワクしながら音が聴ける。
選ばれた生徒だけでなく、皆に味わわせたい。
これから又考える楽しみが出来ました。
皆様よいお年を。