ピアノを習いたい、習わせたいと思われる側は
何を求めておられるのだろう?
ピアノが弾けるようになりたい・・・どの程度?
音符を読めるようになって、音の長さを理解して、リズムが解って・・
この程度の状態ならパソコンで分かったことを打ち込んだ方がミスもない。
朗読に置き換えて言ってみると平仮名・カタカナ・出てくる漢字・点と
丸の区別が出来れば朗読は出来るのか?
声の色・読むテンポ・行間の表現等に聞きたい朗読か否かが出てくる。
これに延々の考慮や思考、悩みが出てくる。
ピアノを指導していると基本的知識は当然理解してほしいし、
テクニック内容を上げるために脱力や作曲家の生国、
時代に伴う演奏法の話もしなくてはならなくなる。
生徒数が120人いても、どの生徒にも生徒の習熟度や
理解度は踏まえてではあるけれど、理解してもらうよう指導する。
「弾ければいいんです」の内容は人によって異なるからよくわからない。
だから、どの生徒もいい状態にもっていきたい。
指導することをされている方はどなたも感じられるだろうけれど
「理解が出来る」のレベルが色々ある。
これは年齢に関係なくである。
でも素直でないと頭が良くても理解度の邪魔をしだす。
これは決して先生に対して従順であれ、ではない。
意思表示は出来なければ中身がない。
我儘な性格はダメということ。自己中心ではダメということ。
私はそれすら直していきたいと考え、取り組んでしまう。
1週間に1時間弱で人間を変えようと取り組んでしまう
私自身が間違っているのだろうか。
このところ6年、2年に1度位、ショックを受ける事柄に出会っている。
直ぐに声の調子が悪くなる。声楽の声が出なくなる。
撃たれ弱いなと情けなくなる。
「モンスターペアレント」という言葉があるけれど、
親のすること育て方に理解できないし、
そういう親自身が自分のしていることに違和感を全く抱いていないところに
私としては次の言葉が出なくなる。
でも私は恵まれているのだと思う。
どの生徒にも色んなこと言ったりしてもらったりするけれど、
お母さんたちは協力的だし、素直な子、優しい思いやりのある子、賢い子、
教室を我が家のように思ってくれている子といい子ぞろいだ。
素晴らしい子たちが楽しめる時間をいっぱい作ろう。