これは教わる側からの意識ではなく、
教師側が必ず持たなければならない意識だと思っています。
親が自分の子供の事でも考え悩んでも正解を見つけられない問題は沢山有ります。
でも、そういう困難なことがあることを解った上で教師という職業を選んでいるはずです。
上手くいかないことがあっても諦めず教育方法を模索していってもらいたいと思います。
多くの先生方はこういう意識を持って生徒に接し、
一生懸命に取り組んで下さっていると思います。
でも持っていただく先生によって子供がガラッと変わってしまうのも事実。
私は年の始めに必ず書いて、気持ちを・意識をしっかり持とうと
自分に言い聞かす言葉が有ります。
・ 私に何人生徒がいようとも生徒から見れば先生は私1人なのだ。
・ 生徒の人生の何時間かに関わっている・関われている重要性を忘れてはならない。
・ 生徒が私の所から巣立った後も良い影響力のある人間でなくてはならない。
ピアノのレッスンをしていると生徒は色々な事を話し掛けてくれます。
時には 「ハイ!レッスン中!」と言わなければならない事も有ります。
親に話す前になんとなく相談というのも有りますし、
1週間に1度しか会わないからかえって生徒の変化が解るということもあるのでしょう。
生徒の感情の変化は相談からだけでなく、「音色」「弾き方」「態度」でも現れます。
そんな時、私はどういう風に接するのがこの子にとってより良いのかを考えます。
2~3週間良くない状況が続いていると思う時は御家庭にお電話をして
何とはなしに「どうですか?」と聞くようにしています。
大概それから1~2週間すると学校から友達関係の事で連絡があったり・・・
そういった変化に気付くことが教師や周りにいる大人の役割の一つだと思います。
生徒のS.O.S.をより早くキャッチする立場にいる事に身の引き締まる思いがします。