1970年代も子供の習い事の種類は今と変わらない位あったと思います。
ただ皆が皆と言う訳でもなく、勉強塾はそんなに盛んではありませんでした。
その頃は ピアノも高価な物で今ほどの需要もなく、当然習う人も限られ、
バイエル・メトードローズが教則本の定番でした。
先生から宿題をいただき、1週間程自宅練習に励みレッスンを受ける。
昔は それができたと思います。しかし、今の子供たちは忙しすぎる。
子供のスケジュールの厳しさに驚かされることが多々あります。
生徒自身 塾・体操教室・英会話等等 日々追われる中の1つにピアノがあるというのが現実です。
先生のもって行き方1つで生徒のその習い事の好き嫌いは変わります。
ピアノの楽しさを知らないままにピアノを手放してしまう方が一人でも減ってほしいと願っています。
「練習をしない生徒・才能のない生徒に教えても時間の無駄」と言われる先生方。
もし自称「町のピアノの先生」なら、せめて自分の町の子供たち・年を重ねた人達に
音楽の楽しさを知らせる橋渡しをしませんか?
「指導する」これはとても難しいことです。
唱歌系は声の出し方が分かっていなくても自分の好きな歌を耳で覚えて
個性豊かに・楽しそうにリズムにのってカラオケで歌えます。
しかし、ピアノは人の演奏を聞いてもカラオケのようにすんなりとは行きません。
近頃は本人は1本指で弾いていてもオーケストラ伴奏をつけることで演奏者の
雰囲気を味わえるサービスがありますが、入門には良くても演奏の醍醐味は味わえません。
生徒がピアノ曲1曲を演奏できるようになる為に基礎を指導しなくてはいけません。
音・リズム・テンポ感・拍子・読譜力・フレーズ・強弱・曲の構成・時代等ですね。
今の子供たちは時間に追われている為か頭の回転が速く、理解力も優れていますが、
忍耐力は下がってきているように感じます。
昔なら75%本人の家でのコツコツを期待しても良かったことが
今なら75%レッスンの際に先生が身に着けさせる努力をしなくてはいけないと思います。
私がムジカノーヴァに取材された際にまとめた
生徒の行動別指導法を記します。→こちら
皆様のご参考になれば幸いです。
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