子供が独り立ちした時にどうあって欲しいか?
親子の人間関係・世の中に対する時の子供の姿勢
物事を広く、浅く色んな事を知ってもらいたいと思われる方も多いかもしれません。
確かに、浅い部分は比較的すぐに学ぶことができますから、
広く浅くいろんなことを学ぶのは効率的にも思うでしょう。
でも、お稽古事を広く浅くでは単なる「知識を少しかじっただけ」にしかなりません。
お稽古事は、深く学ぶ事で精神・達成する方法も学ぶのだと思います。
努力というのはできなかったことに挑戦し、身につける成長過程です。
だから、どんなに能力のある人でも初めに3つも4つもに挑んでみるより、
まず1つの事を深く長く挑み続けることで自分の内なる力が貯えられ、
又また他の一見関連性の無いものに挑む際にも役に立つものだと思います。
音楽も技術だけでは自分も楽しめないし、人の心にも触れる演奏はできません。
では、どうすれば・・・
私はその過程が大切だと思います。
初めは誰しも自己満足の演奏、そして他の人の演奏を聴いたり、
レッスンによって、感受性が高まっていき、自分の演奏に取り入れる。
そして、自分の演奏に取り入れることができてから
同じ演奏を聴いていても感じ方が変わり、また・・・と繰り返し、
感受性が高まっていきます。
色々な物事に関しての感性も高まっていきます。
でも、少し弾けるようになったかな?で止めてしまうと
肝心の人間的成長が養えません。
とてももったいない事です。
知識を多くするのも大切かもしれないけれど、親と子が大人対大人として
向き合った時どうあって欲しいのかを 深く考えていただきたい。