2003年 8月15日
子供にとっての親を書いたので、子ども自身に対して書きます。
子供の在り様で望むこと・・それは幸せな人生を歩んでほしい。
ただこれだけです。
幸せとは・・幸せを幸せと感じられる人間
金銭・地位の在り様がイコール幸せではないと考えています。
私を超える人間に育ってほしい。
だから、人間としての本質的なことはしっかり伝えますが
がんじがらめには育てませんでした。
頭の中は柔軟に。
私の好きな言葉は 他のどこかでも言ったかもしれないけれど
「人間万事塞翁が馬」
「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し」
があります。
「人間万事塞翁が馬」は
人間の力ではそれが幸か不幸か解らないというように私は理解しています。
だからこそ「ああしとけばよかった」「こうしたら・・・」と言う思いで、
後々くいの残らないよう努力を惜しまず物事にあたりたいし、あたれる人間に育っておいてほしい。
もうひとつは徳川家康の「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し」です。
この言葉の後に「急ぐべからず。不自由を常と思へば不足なし」という言葉がつづきます。
色々な知識は自分の自然の在り様が良くなるようにする人間としての栄養です。
だから、小学生の勉強に親が「しなさい」と言うより、
これから色々なことを身に着けていくための単なる底辺でしかなく、
それが解らなくては自分が本当にしたいことが見つかった時に理解できないことになってしまう。
だから、点数はたいしたことでなく
「結果解っていなければ解った状態にまでしておかないと大変よ」
ですむと思うのです。
子供が何点を取ったかより理解できているかの確認が大事です。
親のためのテストでなく、あくまで本人主体の考えで接する。
中学・高校で好き嫌いの科目があっても専門知識ではなく、
基礎知識だから学んでおかないと何時自分が巡りあったしたいことに必要か解らない。
絶対に要らないことは人生が終わる時にしか
「ああ、あれはやらなくても良かったかもしれない」位の問題よ。
自分の中に蓄積できる全て自分にプラスになる事で、
ああだこうだ言ってると社会に出て自分に選択権がなく、
しなければいけないこともきっとあるだろうにそんな時どうする?
やだ!とか やめた!なんて 言えないよ?今はそんな時でもがんばれる練習よ。
どういう時どんな対応を自然に出来るか。
「やだ」とか「いやだな」の気持ちを押さえて愚痴に思いながら
物事をする生活習慣を身に付けさせるのでなく、
まずやらなくてはならないことをぐずぐず言わずにする姿勢。
このほうが物事に対処するのでも楽です。
同じするなら、しやすい方法を考えるのも大事だと言います。
時間は1日24時間と言うのが変わらない。
でも、勉強だけで全て終わりでは面白くない。
1人の人間を形成する上で 勉強・遊び・趣味・人との関わり、
色んなことがその中での一部でしかないのです。
偉いとか凄いとかは、人の評価であって、
それにより自分自身を高めるステップになって実力になるのだと思います。
昔、子供が見ていたアニメに「ドラゴンボール」と言うのがありました。
主人公が悪と戦う時、地球の全ての色々なものから「気」をもらって倒すのです。
私は子供に
「自分がどんなにスゴーい人になっても皆の助けがないと何も出来ないんだよ。
人間はいろんな人の力を借りて生きているのよ。
それは目に見え て助けてくれる人もいるし、
あなたが気がつかない間にあなたの為にを思って動いてくれている人も沢山いるのよ。
そんな人にはありがとうございますが言えないでしょ。
だから何かをするとき、したら損みたいなことを思うことはないのよ。
あなたが人の為に出来る以上に人はあなたの為に動いてくれていることを忘れてはだめよ。」
と言いました。
私はピアノの生徒に対しても同じなのですが
「何故しないの」「何故解らないの」「何故出来ないの」は極力言いません。
「どうしたら出来るかを考えよう」
「解らないから今解る為のお勉強をする」
「出来ないから学ぶ」
の姿勢を崩さない。怒らない。
出来て当たり前の態度は、場合によっては本人のプライドをくすぐって自信につながるけれど、
たいていは出来たことを素直に認め、褒める。
大人の目から見れば普通でも生まれて10年もたたないような子が
何事もやる気を出さないと出来ないと思います。
それを正当に評価し、認めることで自発的にするようにもなるし
理解することも早くなっていきます。
私は生徒のお母様たちにお話しするのですが
、やりなさいを言われなれると「しているフリ」だけする子に
なってしまいかねない。
感情・頭の中はのぞけない。
1時間勉強するように言われれば、だらだら集中しないでしていても、
お母様は「こんなに時間かかって まだ出来ないの!」と怒る言葉で締めくくってしまう。
しようの気持ちですれば 30分で済んでしまうかもしれない。
そんな時「凄い!がんばったね」と声がけする方と
「ほんとに出来たの 間違いばっかりじゃない???」
と声がけするお母様となら、私は例え間違いだらけで あったにしても、
その場はがんばってしたことに対して褒めて残り30分を好きなように遊ばせて
「でも残念ながら間違ってました。直しをしましょう。」で いいと思います。
あくまで本人の為にしていることだから、間違いに対しては自分で責任を取る=直しをする。
「したの?まだ出来ないの!」の声がけは誰のためのなのかが解らなくなる。
これではさせてもらえていることに対しての感謝
がなくなってしまいます。
子育ては本当に 面白いと思います。
自分のちょっとした弱点を知らず知らずに子供が真似ている。
この子ならこうするだろうなが解ってしまう。
だから、反対 にこれをさせたければどうすれば良いかも見えてくる。
1つのことに対する時10方向あると考えれば、
やらせると言うよりどうすれば苦なく取り組んで進んで するようになるかが見えてくる。
外れれば、それは子供が親の見通しより 成長していると言うこと。
幼稚園前に 親子の深い関係を作って 幼稚園・保育園が 子供の社会との関係の第1歩。
小学校に入って、それぞれの個性・考え方の違い・自己表現の仕方を学んで行き、
中学・高校で小さな社会(人間関係)・地域社会での自分の確立をしていく。
大学は人間として社会へ巣立っていく準備だと考えています。
一番下は19歳。まだ 私が社会に飛び立つヒナの羽を整えている役目をもう少し楽しめます。