年齢を感じさせられた音楽会

息子たちと脳年齢を競ったり、Wiiにトライしたり、 
脳年齢も25歳前後だしバランス年齢も40前後だし 
まだまだ若い・・つもりでいたのに。 
 
100人を超す生徒の指導と、音楽会準備はやはり体にかなり 
きつかった様で前日のリハーサルも去年のように走り回ることが減り、 
自分でも??だったけど、当日、舞台の生徒の足台合わせや 
連弾の譜めくり等に続いて自分の歌。 
 
全然平気のつもりで始まったのに・・曲半ばで貧血状態になり、 
息が困難になり「倒れちゃダメ」と自分に言い聞かせながら 
第3者の私が歌っている。音程が下がってきている。 
そんな意識はあるのに。どうしようも体が言うことを聞かない。 
「もうダメ!倒れる」と思いごめんなさいと顔を覆っている 
自分とそれでも声を出している自分がいる。 
 
今までに経験のしたことのない状況。 
終わる寸前だったので、曲が終わるやお辞儀をして袖に帰る。 
血の気がなく汗だくで・・ 
 
声楽は体が楽器。調整をしなさいと生徒には言って、 
9年ぶりに歌った自分はそれを怠り当然の結果。 
自分への教訓として映像を載せました。 
いい勉強になったけれど、5月10日にある原宿での 
コンサートに果たして望めるのだろうかと不安大で。 
まして2曲、呼吸困難になったら・・ふらふらになったら・・ 
とまるで大学生の頃の試験に臨む心境です。 
 
 
 

ピアノを習う??

ピアノを習いたい、習わせたいと思われる側は 
何を求めておられるのだろう? 
ピアノが弾けるようになりたい・・・どの程度? 
 
音符を読めるようになって、音の長さを理解して、リズムが解って・・ 
この程度の状態ならパソコンで分かったことを打ち込んだ方がミスもない。 
 
朗読に置き換えて言ってみると平仮名・カタカナ・出てくる漢字・点と 
丸の区別が出来れば朗読は出来るのか? 
声の色・読むテンポ・行間の表現等に聞きたい朗読か否かが出てくる。 
これに延々の考慮や思考、悩みが出てくる。 
 
ピアノを指導していると基本的知識は当然理解してほしいし、 
テクニック内容を上げるために脱力や作曲家の生国、 
時代に伴う演奏法の話もしなくてはならなくなる。 
 
生徒数が120人いても、どの生徒にも生徒の習熟度や 
理解度は踏まえてではあるけれど、理解してもらうよう指導する。 
 
「弾ければいいんです」の内容は人によって異なるからよくわからない。 
だから、どの生徒もいい状態にもっていきたい。 
 
指導することをされている方はどなたも感じられるだろうけれど 
「理解が出来る」のレベルが色々ある。 
これは年齢に関係なくである。 
でも素直でないと頭が良くても理解度の邪魔をしだす。 
これは決して先生に対して従順であれ、ではない。 
意思表示は出来なければ中身がない。 
我儘な性格はダメということ。自己中心ではダメということ。 
 
私はそれすら直していきたいと考え、取り組んでしまう。 
1週間に1時間弱で人間を変えようと取り組んでしまう 
私自身が間違っているのだろうか。 
このところ6年、2年に1度位、ショックを受ける事柄に出会っている。 
直ぐに声の調子が悪くなる。声楽の声が出なくなる。 
撃たれ弱いなと情けなくなる。 
「モンスターペアレント」という言葉があるけれど、 
親のすること育て方に理解できないし、 
そういう親自身が自分のしていることに違和感を全く抱いていないところに 
私としては次の言葉が出なくなる。 
 
でも私は恵まれているのだと思う。 
どの生徒にも色んなこと言ったりしてもらったりするけれど、 
お母さんたちは協力的だし、素直な子、優しい思いやりのある子、賢い子、 
教室を我が家のように思ってくれている子といい子ぞろいだ。 
素晴らしい子たちが楽しめる時間をいっぱい作ろう。 
 
 
 

おかしいなと思うこと

(年をとってきたのかなきたのかな?おばさん的見方なのかな?) 
 
草花を育てる時土壌を豊かにすることを考えるのに、 
子育ての料理に手をかけないお母さんが増えるんだろう? 
教育熱心でも、ファミリーレストランだったり、 
作られたものを買ったり、お菓子のような食事だったり・・・ 
子供の体や脳に栄養を送る元なのに、 
知識を埋め込むのが脳の栄養だと思っているんだろうか?? 
いくら高い球根を買って来ても土が悪いと育たないのに。  
 
電車の中で「うるさい!じっとして!」叫んでる親がいる。 
普段、こういう所は騒いではダメとかまず教えておくべきだし、 
自分の子供なのだからどう言えばどう言う反応を示すか把握しておくべきだと思う。 
「後でしりとりしよう!今、電車に乗ってる間に色々な言葉考えておいて」 
とか課題を与える。 
静かに出来るなら絵本を渡すのもいい。 
手遊びを教えて、単純なのなら両手を膝の上に広げて 
右手左手同時に12345と指を折れたら、 
次は右1折って左1とずらして、右12折ってから左1折りを始める。 
等、親が対応を考えるべきである。 
中にはすべて無視して親自体行儀が??の人もいるけれど。 
 
電車の中でお化粧をする若い人が増えました。 
先達ても向かい合わせの4人席に女性が座り、 
座るや否や手提げから化粧道具が次々と現れ、 
降りるまで1時間あったんですが、そのかばんには化粧道具しかないの? 
と聞きたくなるくらい・・鏡だけで4つ出てきて 
1時間をその方は有効に使っていらっしゃるんだけれど。。 
 
 
 

お勧めの本

私は本を読むのが大好きです。 
図書館へ行く時間が無かったため 購入してでも読むというタイプです。 
息子たちにも沢山の本を用意しました。 
その本の多くは知り合いや親戚でもらっていいと 
いってくれる人たちにお渡ししました。 
 
でも3男が中学生になるころからは家にストックするようになりましたが 
その頃は私が買い与えると言う事も無い時期になってしまっていました。 
漫画日本歴史や漫画世界歴史や 漫画日本の古典・漫画歴史人物・・ 
雑誌でなく本ですが 何故か漫画です。 
でも、生徒たちはお迎えを待っている時間に読んだり、 
貸し出しで借りて行ったりして読んでいます。 
簡単に読める名作集も購入して・・ 
生徒たちも読破を目指しているのや何度も同じのを借りるのやら色々です。 
本を読むことで 自分の世界とは違う世界に 
触れ、考え、感じることがあればなと思っています。 
 
子育てや 教育の本は お母様たちが 借りていかれます。 
 
最近素晴らしい本に出会いましたのでご紹介したく書きました。 
ジェームズ・アレンのシリーズです。 
 
・「原因と結果」の法則 
・「原因と結果」の法則  2 幸福への道 
・「原因と結果」の法則  3 困難を越えて 
・「原因と結果」の法則  4 輝かしい人生 
・幸せと成功をつかむ5つの設計図 
・人生は、うまくいくようになっている 
 
私の考え方と一致しているので読みやすいのかも知れません。 
 
 
 

コンクール

私はこの5年程 コンクールと名の付く物に 
生徒の内の何人かを出していました。 
出すきっかけとなったのは、まず私の指導方針に間違いはないか・ 
私の音楽の仕上げさせ方に間違いはないか?自分自身への確認の様な物でした。 
指導している側からして、お月謝をいただいて生徒の時間を割いて、 
それで聞き劣りする音楽では・・・・ 
コンクールは、生徒も先生もやはり大変です。 
課題曲が出され好き嫌い関係なく出るための練習をするのですから。 
その日だけで終わるコンクールも有れば、3ヶ月位に渡って予選の有るのもあります。 
 
私は普段のレッスン時にテクニックと曲も古典・クラッシック・ロマン・近現代 
と耳が驚く事のないように色々取り入れてはいますが、やはり生徒の好む方向で渡します。 
ある程度以上の結果が出ることが分かったので、 
私は今年からコンクールに生徒を私が声をかけて出すのを辞めました。 
結果的に今年は私の所からは誰も出ませんでした。 
多い年は15人ほど出ていたのに・・ 
 
コンクールって何でしょう。 
 
今どうなっているか知らないですが一時、「運動会で皆で手をつないでゴール」 
と言うのが話題になった事があります。 
私はあれは同意できません。 
私は自分の子供にオールマイティにできる子に生んだ覚えも育てた覚えもない 
と言います。 
何かに秀でているから わくわくする。 
それは自分の中で自信を持てる物が1つあれば十分人生楽しいと思います。 
それは別に人と比較してどうこう言うのものではありません。 
だから 人の秀でた点を素直に認められる人でないと 
自分の素晴らしい点も見えなかったり、たいしたことではないように思えたり、 
淋しい思いをするのではと思います。 
 
コンクールに向けて練習する時、普段は書いてある指番号ですら守れない生徒が 
どの指使いがよりよい演奏が出来るかを考え、強弱記号・表現記号を守り演奏する努力をする。 
テンポも忠実に。曲を1つの大きなまとまりある物に仕上げる。 
生徒がするコンクールに向けての努力は、本人にとてもプラスだと思います。 
 
しかし、「コンクール」です。 
同じ曲を30人~60人程流れ作業のように聴かれる審査員。 
それも色々な級があるのですから、1日で250人と言うのも聞いた事があります。 
生徒達はがんばって練習し、緊張もし、ドキドキもし、その場にいるのです。 
コンクールの主催者側にすればその中の1人でも 
指導した側からすれば大事に育てている生徒なんです。 
流れ作業の中では演奏に対するマナーも何も気が付いたら終わった状態になり兼ねない。 
同じコンクールの予選でも同じ方が審査員ではありませんから 
感性も違うし聴き所も変わると思います。 
でもこうなると当たりはずれと言う事をいわれる先生もいらっしゃいます。 
自分の指導している生徒の評価点が 
AよりBがいいと思っていてもBがAより評価点が高かったり。 
それは前に演奏している人の点数からの影響も大です。 
私のところでも同じくらいのレベルの生徒で 
全国まで進めた生徒とそうでない生徒がいます。 
 
絵も好き嫌いは誰にでもあります。 
予選・本選に残る残らないは紙一重の所も有るとは思います。 
最終的に素晴らしい演奏をされる方が残っていらっしゃるのだろうとは思います。 
でも、その人たちの為にだけコンクールが有ればいいのではないのですから。 
落ちた人でも素晴らしい個性の弾き手がいます。 
それを潰してしまう可能性もあることも注意して欲しい。。 
 
私は音楽は自分を楽しめ、人をも楽しませられるようになって欲しいと 
生徒に言います。 
自己満足の演奏でなく、考え悩み作ったであろう作曲家の思いを理解しようね。 
とも言います。 
 
受ける側の誠実な態度があっても、組織が大きくなって、 
始められた頃の目的にそぐわない所が出てくれば、 
会の中からすれば仕方のない1部分であってもその1部分の側から見れば、 
それがすべてでそれから先の音楽に対する考えも変わりかねない事なのだから 
もっともっと誠実に育てていきたいと言う気持ちで接し ていただきたい。 
 
なんだかコンクールが空回りしているような誠実な子供の気持ちを簡単に 
掃き落としているようなそんな空しさを感じて辞めました。 
 
 
 

時間

よくそれだけの時間がありますね。と言われます。 
生徒を教える数でまず驚かれます。他のページでも書いていますが 
何も始めから120人以上を指導していたわけではありません。 
 
私には3人の息子がいます。 
長男と3男では7歳年の差がありますから 
結果的に子育ての時期は長かったわけです。 
 
子供が同居している間と言うか、今は別々に住んでいますから、 
息子たちに出す食事は全て手作り。 
インスタントと名の付く物を自らは与えなかった。 
ルーも手作り。カップ麺をまれに子供達が 
小遣いで買って食べる分を否定はしなかったけれど・・ 
食べ物が脳を作ると思っていたから自ら作りたかった。 
今自分の為にはインターネットで冷凍食品も含んでの買い物をしているけれど・・ 
まして男の子3人の食べる量は並大抵ではなかった。 
出来合いを買っていたら家計はパンクしてしまう。 
 
自転車の前と後ろの籠に満杯の食材を見て、見せの人からお店をしてるの? 
と聞かれたのも懐かしいことです。 
作るときよく子供も一緒に作ったから 
変形したコロッケ・ハンバーグ・餃子等彼らは覚えているだろうか。 
パンもよく焼いた。 
でも、焼くときはどうしても同じ種類のパンばかりを焼くことになるので、 
子供達からパンはもういいと断られてしまいました。 
 
セーターも着てくれる間は手編みのセーターを編んだけど、 
トレーナーに座を奪われた。 
ゲーム機も今は色々出ているけれど、 
初めてニンテンドーがゲーム機を販売、 
通称ファミコンが出るまでゲームを作る本が出ていて 
パソコンに打ち込んでいくと簡単なゲームが出来上がるので、 
作って遊ばせていました。 
 
今はフロッピーやCDが普通ですが 
その頃はカセットテープのテープに打ち込んでいける小さな機械があり、 
結構色々作りました。算数問題の1+1=みたいなのも、 
変化をもたせて賢い+賢い=誰?なんていうのも・・ 
でも、ファミコンに負けちゃいましたね。 
 
子供が小学生の間は35人~50人くらい。 
子供の手がかからなくなるにつれ60人70人90人110人と増えていきました。 
70人くらいまではクリスマスに生徒たちに渡すプレゼントを 
入れる巾着袋も8月くらいからボチボチ作り出したりして。 
今は生地を選んで業者さんに頼んでますが・・ 
 
ワープロでよく、おけいこノートも試行錯誤しました。 
時間を見つけては色々まず作ってみる。 
一回使っては改良を加える。教具も手作りだらけ・・看板もそうですね。 
全てが私にとってワクワクすることなんです。 
 
私は息子たちに 
「勉強も仕事も始めたらなかなか辞められないから慌てることは無い」 
と言いました。 
小さい時に一生懸命知識を詰め込むことは無い。 
教わった時に「なーんだ、そんなこと知ってるわ」なんて悲しいやん。 
凄い!!と思うから興味もわくし、調べようとも、覚えようとも思うから・・ 
早くから何回も何回も同じことを覚えるなんて時間がもったいない。 
覚える時期が来たとき1回で覚えたら残りは遊べる。 
実行してたと思います。 
 
主人が亡くなり、長男の責任からでストレス溜まって 
体調不良で受験勉強しなかったね。と長男は東北大へ。 
一浪した時「落ちるのはおかしい」と8月終わりまでサーッカー三昧、 
9月からは宅浪で東大へ、 
3男も「前代未聞に勉強しない」と担任から言い放たれ 
高3の6月から始動始め京大へ。 
今も彼らは一杯自分を楽しんでいると思う。 
 
今はスタッフに私が考えたピアノのレッスンに効果ある 
カリキュラムを毎週こなしてもらっています。 
人に任せる行動に移るまでが、私には大きなハードルでした。 
私に習いに来ているのにそんなことしていいんだろうか?? 
でも生徒たちに伝えたいことを十分にできる時間が削られてきている。 
生徒数を限るべきか?でも、折角習いたいと言ってくれているのに・・ 
2年くらい悩みました。でも、スタッフをお願いしたい人を人選しよう! 
皆さんとてもよく理解し頑張ってくれます。 
今で2年を過ぎ浸透してきています。 
反対に「ピアノを習いに来て、まだこんなに色々せなあかんの」 
と生徒が思わない程度です。 
 
生徒によってそれは異なるから、それぞれの生徒を良く見て量を考えて、 
と言っています。 
何もしない、時間だけが流れていくことはしないで、 
大事な時間を使ってる意識を持つ。 
ピアノ、ワークの答え合わせ、ソルフェージュと歌が私の担当。 
レッスンはスムーズに進みます。 
皆さんの協力あってです。ありがたい。 
 
今日、私は2008年4月の音楽会の選曲をしています。 
渡すのは大方の生徒が2曲。 
通常の本もそのままレッスンなので・・12月中旬に1曲を渡します。 
毎年250曲くらい用意します。弾いたり、CDやFDを聞いたり・・ 
生徒全員に連弾をしたいですか?誰と?何で(CD・FD)とか、 
個人曲は何が弾きたい?それも考慮です。 
2008年は何人もの生徒にオーケストラの音源を流して 
ピアノ演奏をするにトライさせるつもりです。 
朝からズーッと音楽と楽譜に埋もれていたので、 
休憩の意味もあって書いたから支離滅裂かな? 
 
では、ぼちぼち選曲作業に戻ります。 
生徒の感性とピッタシの曲を用意してあげられればいいけどな・・ 
 
 
 

大学同窓会

今日、大学のクラス会がありました。 
私は神戸女学院音楽部音楽科声楽専攻の卒業生です。 
音楽科の生徒は専攻がピアノ・オルガン・声楽・管弦楽・作曲で50名ほどです。 
今日あったのは演奏会。 
 
私たちは卒業以来毎年同窓会を持っています。 
50名のうち半分は近畿以外に住居を移し手いますが、 
毎回25名から30名は集まります。 
10年前からは希望者が演奏をし他のものが聴く。 
部外者は無しの内内の演奏会もしています。 
やはり参加者は毎回25名から30名。演奏するのは10名から15名。 
主婦とお母さんをしている方、演奏活動をしている方、指導をしている方色々。 
卒業して30年を過ぎ色々な人生があり、色々な経験、思いがあり・・・・・・ 
 
真面目に演奏に取り組み練習をし音楽そのものを楽しんでいる。 
声楽専攻だった方がチェロを勉強し、 
ピアノ専攻だった方がフルートやバイオリンを勉強しカルッテトで演奏、 
ピアノ専攻だった方が声楽を、声楽専攻の方たちもそれぞれの趣向で 
選曲しそれぞれの歌を、ピアノも・・ 
 
それぞれの方が音楽を続けて来れた事に感謝をし人生の支えにもなって来たと。 
がむしゃらに勉強した大学生時代とは違った余裕で音楽そのものを楽しめる。 
今日は10回目の演奏同窓会と言うこともあり、幹事の方が大学の音楽ホールを 
借りてくださってそこで行われたのも感無量。 
卒業リサイタルはホールで白のブラウスに黒のロングスカートだったけれど、 
皆さんそれぞれドレスアップして、演奏だけでなく見た目も十分に美しい。 
私は良い出発点を持っているんだ。その上その暖かさにずっと守られてきた想いです。 
 
私の教室への思い・・生徒皆が音楽を好きになって楽しんで欲しい。 
その為に上手になろう! 
 
 
 

音楽会を終えて

2007年音楽会は無事に終了しました。 
今回出演した生徒は115人。1人残念ながら欠席。 
先生馬鹿かもしれないけれど生徒たち1人1人の成長に感激しています。 
 
2005年の9月からスタッフを導入しました。 
毎週色々なカリキュラムを考えスタッフに実行してもらう。 
私の生徒にあれもしたいこれもさせてみたいが実現でき、 
持続出来ている事に感謝です。 
親御さんは単にちょっとピアノが弾ける子にしたいと 
考えていらっしゃるだけであろうに、ピアノレッスンに来たら、 
ワー クはしなきゃ、スタッフのカリキュラムに20分程、 
日によっては聴音やソルフェージュや・・ 
教室にいる時間は必然的に長くなります。 
それを父兄も生徒も自然にすることと受け取ってくれる。 
カリキュラムも音符・リズム・ボールを使ったり・色々な カードを使ったり・ 
オリジナルの色々な脱力器を使った練習・音楽を聴いたり・・ 
スタッフも生徒も今週はいったい何をするの???の心境だと思います。 
でも皆来てくれる。 
 
私は誰かを凄くしたいのでなく皆が自然にレベルが高くなって欲しい。 
3個しか入らない箱に5個は入らない。10個入る箱には10個は入る。 
生徒1人1人2個入る箱でも5個入る箱でもどんどん大きな箱にしていきたい。 
 
そのための教室へ来たとき体得してもらう色々なこと。 
教室が生徒たちにとって吸収できる良い環境でありたい。 
生徒は週に2日自宅練習合わせて20分とか1 時間にトライって言ったら 
1週間かけてと思う子や平均15分してるかなの子達。 
基礎力が付けば、間違った練習をしなければ、 
理解が早くなれば、短い練習で済むと思います。 
 
私は自分の子供にも勉強時間を長くかける必要は無いと育てました。 
15分で覚えれば1時間しなくて良い。後の45分は遊べる。 
人間、勉強からは知識を得るけれど活用するとは行動であり応用力だと思う。 
時間をかけなくてはいけないのは慣れ。 
 
ピアノもテクニックを身に付けるには正しい知識と慣れ。 
慣れを自分のものにするためには時間をかけなくてはいけない。 
無意識に時間を過ごす練習ではなく、考えた練習。 
レッスンではビデオでレッスンを録画し自宅で見てもらったり、 
手元を別のビデオで撮って即モニターで悪い所を見てもらったり、 
自動演奏ピアノで練習の仕方をフロッピーに入れ練習して帰るようにします。 
分からないまま練習をしても意味がないから・・ 
 
音楽会前には各人、音楽会曲をフロッピーに入れてもらい聴いて帰りと言いました。 
すると、それぞれの生徒が自分の演奏に納得出来ないと、 
自主的に何度も録音して聴いている。 
「耳が出来てきた。音楽を理解してきた。」と感動を覚えます。 
 
スタッフと一緒にアナリーゼの確認、楽語の確認も皆素直に頑張りました。 
個人情報や肖像権やら言わなくてもいい美しい世の中なら 
昨日の音楽会を色々な人に聞いてもらいたい位、嬉しい結果でした。 
 
今年は気楽に色んなコンクールに参加もする生徒が多かったです。 
4月21日に音楽会だけどコンクールの大会の課題曲を 
25人は3月末やら4月始めまで弾いていました。 
でも音楽会では、その曲以外の個人曲・連弾曲を弾いて楽しんでいる。 
素晴らしい生徒達に接することが出来ていることに感謝! 
 
 
 

私にはいっぱいの夢があります。 
その夢の一つは、生徒たちを楽しませながら上手にするには 
どうしたらいいんだろうから始まり、 
それに伴っての課題を色々考え現実のものとしていくことです。 
 
生徒とのコミュニケーションを深く持ちたい 
という想いから「おけいこノート」が生まれました。 
始めはワープロで作って家庭用コピー機で印刷してホッチキスで綴じて、 
そのやり方で4~5回は作り変えが続いて・・・ 
生徒数が60人越えた頃から印刷所に出して 
冊子にしていただくようになりました。 
 
次に音楽会、これも始めて15年くらい先輩方と 
組ませていただいて行っていました。 
やはり、50人を超した頃、他の先生方の生徒さんの時間との配分で 
迷惑をかけるので1人で行うようになりました。 
今度は、独自性のある音楽会がしたい・・という想いになり、 
毎年、色々な目標を立て「日本の作曲家の曲」だったり「物語」だったり・・ 
合奏や、トーンチャ イム演奏や、生徒もご父兄もレッスン以外に集まって 
練習をしなくてはならない事にも協力して頂き、 
わけて練習しても1度に50人~60人が集まってするのですから、 
限られた時間を、協力無しにはできません。 
 
音楽会自体も1度に集合写真を撮るには危険すぎて、2度に分ける。 
それでも、現在は130人ですから次回は3回? 
プログラムも皆さんのご理解があって出来ること。 
私は人に恵まれています。 
 
ピアノレッスンを始めた頃、どうしても1回1回をこなすだけのレッスン。 
一生懸命指導しているのに、次に生徒がレッスンに来たときに、 
前回のレッスン内容が生かされていない?? 
どうしたらいいんだろう・・ 
 
そこから、ピアノの教材以外に生徒それぞれの基礎力を 
付けていかなくては・・の考えになります。 
音・ドレミが読めなきゃ楽譜は読めない。 
練習を頑張ってしてくる生徒はその曲の楽譜は読めてくるけれど、 
中には丸暗記をしている生徒もいます。 
次の曲も、丸暗記?そんなことさせてはダメ! 
簡単に楽譜は読めるようにしてあげないと。楽しめない。 
 
生徒によっては紙質、音符の大きさが違うだけで読めなくなる生徒もいます。 
それぞれの生徒が、どの子も楽譜を読むのに苦がなくなるように・・考えて、 
その生徒、その生徒、と考えているとどんどん教材が増えました。 
生徒によって、教則本が異なるのも、 
その生徒がどうすれば取り組みやすいかを考えてです。 
 
テクニックをつけるのも、ハノン系やツェルニー系、 
それぞれに与えますがその番号を済ませば当分出てこない本や 
繰り返し繰り返し練習を行うように作っている本や、色々です。 
でも、きっちり出来ているかのチェックをこちらがちゃんとしておかないと、 
1年後には本によって差ができてしまいます。 
そんなことは出来ない。だから、こちらで再度チェック出来る教材を作りました。 
 
こんなことをしだすと、レッスンをする前にあれもしたい、 
これもしたいとカリキュラムばかりがたまっていきます。 
ソルフェージュや、歌、聴音もカリキュラムの中に組み込んで、順繰りに回る。 
パソコンも生徒たちに使ってもらい、 
音楽を聴いたり、楽譜作りをしたり、音楽関係のゲームをしたり・・ 
 
そんなこんなをテキストにして皆さんにも使ってもらえればと思い、 
インターネットを通して販売させていただき、アクセスしてくださる方、 
テキストを購入し てくださる方に恵まれ、それをDVDにしたら、 
先生方もわかりよいかな、で作りましたら、又、多くの先生方が購入してくださり、 
したいと思い、行動に移 せ、それを周りの方々が理解し応援してくださる。 
ありがたいです。 
 
昨年秋から、1人では限界があるから、スタッフの方を集め、 
レッスンの前後にカリキュラムをこなしていただく。 
毎週、音やリズムや指の形、楽典的なことに至るまで 
色々なカロキュラムを生徒に合わせて行ってもらう。 
私は、ほとんどピアノのレッスンに集中できる。 
1週間の生徒の状態を見て、次の週のカリキュラムや個別に 
生徒にしてほしいこともチェック出来るのですから、 
とてもレッスンがしやすいですし、生徒の成長も明らかです。 
現在6人の素晴らしいスタッフ。 
やはり私は恵まれています。 
 
 

私は生徒にかかわっていることが根本的に好きです。 
今年は4月の音楽会から年末まで、レッスンに関わらなかった日は 
15日ほどだったと思います。 
でも、ストレスはたまらない。 
居心地のいい好きな場所にいるから。 
 
昔、先生とは「鶴の恩返し」の鶴だと考えていた時期がありました。 
教えていただいたことを、羽の1枚1枚をはぐように生徒に伝えていく。 
でも、それは違うに気づきました。 
先生である私が楽しまなければ生徒にとって楽しい場所や時間は与えられない。 
 
だから楽しめるカリキュラムが作れます。 
 
今年の新たなことは、 
・國谷尊之先生のトークコンサートをお願いして、教室の生徒のために行っていただけたこと。 
・アドバイスレッスンも引き受けて教室に来てくださったこと。 
・奈良の秋篠音楽堂で使われていたフルコンを譲り受けたこと。 
 
大きな進歩は 
私は生徒がどれ程いようと全員が上手になってほしい。楽しめる演奏をしてほしい。 
ピティナのステップに参加する生徒、ピティナコンペティションに参加する生徒、 
ヤマハのヤングコンクール・JTPAのコンクール・グレンツェンコンクール等 
色々なものに、それぞれの生徒にあったものに参加をしていく。 
グレンツェンコンクール等は30人以上が予選を通過しました。 
1月2月に本選があります。 
コンクールも上達のきっかけ。 
自分だけ、家族だけでなく聴く人が楽しめる演奏が出来るように、 
そんな演奏がしたいと思う意識を持ってくれるように、 
深く音楽の内容を考え思い練習し演奏する。 
そんな意識も知識も教室へ来ることで得てほしい。 
着眼点を間違わず、柔軟性のある思考で、自分の可能性のレベルを高くしていく。 
そういう風に生徒を育てたい。 
私と生徒はピアノに向き合っている時間だけの関係では無い。 
 
次の希望として色々な楽器と合わせる機会を生徒に与えたい。 
どうすればできるんだろう・・・ 
大層なことでなく出来ればいいな。 
生徒も楽しめる、ワクワクしながら音が聴ける。 
選ばれた生徒だけでなく、皆に味わわせたい。 
これから又考える楽しみが出来ました。 
 
皆様よいお年を。 
 
 
 

生徒に対する考え

1. 
私は、先生だからここまでしなくても・・・ 
と言うラインを引きません。 
生徒は音楽を通じて人間形成もしていっているのですから 
子供にとって良かれと思うことは行なうようにしています。 
ピアノ教師がそこまでしなくてもではなくて、 
人間形成が出来ていかないと音楽も出来ていかないから・・・ 
 
 

2. 
人間は環境によって、元々の能力によって、考え方によって、 
自分ができると言うことの線引きが違います。 
それを指導する側は見極め、妥協するのでなく線引きのラインを上げていく。 
それは無理を強いるのでなく、自信を付けていくフォローをすることです。 
 
3. 
レッスン中の集中力を養うのはとても大事なことです。 
レッスンをしていて教える側が一方的に熱心に教えていても 
その内容が単純に時間をかけて教えているとか、 
声を荒げて解ったというまで畳み込むでは教えている側の自己満足にしかなりません。 
生徒がどれだけ注意を聞こうとするかの態度に持って行く。 
そして指導するが大事です。 
だらだらの指導を私は善しとしていません。 
各週のテクニック指導などは1分を基準のタイマーを使います。 
ピアノ曲の指導も区切りを入れてポイントの指導で締めくくるようにしています。 
 
4. 
私は怒る。腹を立てる。をしません。 
実際、生徒の目に映る私が怒っているように 
見せるとか・嘆いているように見える態度はとります。 
でも、私の内面は平静です。怒る・嘆くように見せるのも音楽以外のことでです。 
他の生徒に迷惑をかける・・ 
でも、本人はそれが迷惑だと解っていない時に印象付ける為にします。 
レッスンに関しては、してこなかったからと言って 
それをとがめていてはレッスンの時間を少なくしてしまいます。 
してこなくてもかまわないのではなくて、 
それはその子供の根本的な考え・生活態度です。 
 
1つの曲を仕上げる。と言うことに関しても、1人1人納得度が違います。
そのレベルを上げること、又は1週間の間にしてこれない宿題に対して、 
何故出来ないか?の原因を取り除いてあげる協力をする。 
音符は読めても、その時点で慣れていってこそ苦になくなるのであって、 
読めるようになった時点でストップすれば、どんどん衰えます。 
練習時間を作るも表にしてここの時間が空いてるからさあしよう! 
なんて単純に行くものではありません。 
ご家庭への協力を促すなり、ピアノの弾ける時間の30分前位に時折 
「弾けるようになった? 解らないとこない?」 
の電話を入れたりもします。 
生徒に対して努力は必要だと思っています。